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「庭師」「造園」というワードを聞くと、多くの方は昔ながらの日本庭園や渋い格好をして鋏を持っている職人をイメージするのではないでしょうか。
勿論、今の時代でも場所によってはそのイメージ通りな部分もあります。

僕自身、古くから伝わる庭師という素晴らしい技術をもった職人にはとても大きな尊敬があります。
しかし近代的な建築や欧米・北欧スタイルの建物や店舗などが増え続ける日本。
造園や庭師というイメージも少しずつ変わってきているのも現状です。

僕が造園を学び始めた時にまず教わったことは、まず見習いのうちは礼儀やマナーを学ぶということ。そして現場での作業は掃除や準備や片付けという基本的なこと。
それを日々積み重ねることで初めて庭の手入れや庭造りなどに取り組める。
それが造園の世界でした。

これは凄く大切で大事なことであり、どんな職業でも共通して言える部分だと思います。


造園会社にもよりますが、僕たちの職業は様々な現場があります。

僕は個人邸の庭造りや手入れは勿論、古くから伝わるお寺やお店の庭の管理、街路樹剪定や森林伐採、展示庭園、外溝工事、企業のオフィスグリーン、イベント等のグリーンディスプレイ。

様々な現場での経験を積んで、ようやく僕自身のスタイルの造園業をスタートさせることができました。

僕達は職人と言っても普通の職人ではありません。唯一、生き物(植物)を扱う職人です。
設計や施工をする上では植物一つ一つの生態や生息地、また管理方法や環境を考えなくてはなりません。

そして1番大事なことは、お客様の普段生活する大切な空間の中に僕達の手で自然の世界を表現して創り上げ、更にそこでお客様に感動してもらわなくてはいけません。
これは決して簡単なことではなく、毎日どれだけ仕事に対して心から向き合い、実際に現場でどれだけベストを尽くせるか。
ただただそれに尽きます。
キャリアもありますが、それよりも何よりも情熱と心意気が問われる職業ということです。

正直、好きでなければこの仕事は決して出来るようなものではないと考えております。
真夏は茹だるような暑さ。真冬は凍えるような寒さ。害虫に刺されたり怪我をすることも日常茶飯事です。

しかし僕達にはそんな弱音を簡単に打ち砕くような喜びや感動と直面する機会が沢山あります。
まず自分達が施工した作品に対して実際にお金を払ってくださるお客様が目の前で感動してくれること。
自分達の植えた樹木が、四季を乗り越え花を咲かしたり、紅葉したりする中で

お客様と共にその場所で大きく成長していくこと。
このようなことには言葉には表現できない喜びと感動を多く知ることになります。
確実にこのような気持ちが糧となり、これから出逢うお客様や現場に想いを馳せることが出来ています。

お客様からご依頼を頂けたからには誇り高く。僕達ROOTはこの仕事にありったけの情熱を注ぎ込み、創造を生み育てていきたいと強く思っております。
そして僕達の創造にゴールはありません。
昨日よりも今日。今日よりも明日。

これから出逢う全ての人々へ感謝を込めて、日々精進してまいります。

                   ROOT original garden works 代表
                          森 真樹

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